6月23日(木)午後、横浜市港北区にある、公益財団法人日本盲導犬協会 神奈川訓練センターにご挨拶&見学に伺わせていただきました。訓練中心の施設になる為、通常は見学受け付けは行っていないとのことで、1ヶ月ほど前から本部の方とスケジュール調整を行い、やっと実現に至りました。
まずは本部の方から、協会の活動について伺いました。協会では、一般に知られている盲導犬の育成を始め、視覚障がい者福祉全般(日常生活訓練、啓発活動)に関わる事業も行っています。全国に東京本部以外に4つの訓練センターがあり、この神奈川訓練センターが一番多くの盲導犬を訓練しているということでした。盲導犬になる犬は、性格や大きさから犬種もほぼ決まっており(ラブラドール・レトリーバーが主で他にゴールデン・レトリーバーやラブラドール・レトリーバーとゴールデン・レトリーバーの1代雑種)、多くは静岡の訓練センター(富士ハーネス)でブリーディングしているそうです。盲導犬になれる子は10頭匹のうち約3~4頭で、盲導犬に向かないと判断された犬たちは、あらかじめ登録された一般家庭に引き取られて家庭犬として大切に育てられるとのことでした。静岡の訓練センターでは、自然豊かな環境で、盲導犬を引退した犬たちがのんびり余生を過ごしているというお話でした。
次にスタッフの方が、盲導犬のデモンストレーションの前に盲導犬のお仕事についてお話してくれました。当日はPR犬のコトちゃん(ゴールデン・レトリーバー)が私の見学に同行してくれました。
盲導犬のお仕事は大きく分けると3つ、外出時に「曲がり角を教えること」「段差を教えること」「障害物をよけること」、そして外出から帰ったらお仕事終わり、ハーネスをはずして普通の家庭犬と同じように家では過ごしているということでした。また盲導犬は、1歳になるまで一般家庭で、人が大好きになるようにとにかく一緒に遊んで、褒められて育てられているため、表情も豊かで、大好きな人の、スタッフの顔ばかり見ていました。唯一不安な顔をしたのが、私が写真を撮らせてもらうのに、スタッフから「sit」(お座り)と号令をかけらスタッフが離れた時、、、、ごめんね、コトちゃん(^^ゞ
一つあらためて納得したのは、他の介助犬・補助犬や一般の犬のトレーニングには欠かせないアイコンタクトが使えないということ、声での号令と褒めることの繰り返しだけでトレーニングを行っているということでした。
スタッフとコトちゃんのデモンストレーションの後、私自身がアイマスクを付けて、盲導犬と一緒の時と一人で白杖での体験歩行まで経験しました。コトちゃんが寄り添って並んで一緒に歩いてくれるので、杖の時より安心でした。見学者、体験者は私一人だったので、とても贅沢な時間でした。
その後、新ユーザーの方と盲導犬が一緒に暮らせるように訓練する宿泊施設を見学させていただきました。ユニットバス付のビジネスホテルのようなお部屋で約1ヶ月、新しい家族になれるよう犬も人も訓練します。
最後に犬舎を案内していただきました。ちょうど犬たちの街中での訓練時間だったので、犬舎にはほとんど犬がおらず、約60匹の犬が生活している犬舎は綺麗に掃除されていました。床には、冬には寒くないように床暖房が設置されているそうです。
犬舎の掃除、犬のシャンプー、ごはんの用意など、すべて登録ボランティアさんたちの協力で成り立っているということでした。当日も数名のボランティアさんが、犬のシャンプーとご飯の用意をしていました。
わざわざ東京からお越しくださった本部の方、デモンストレーション及びセンターの案内をしていただいたスタッフの方、PR犬のコトちゃん、お忙しい中ありがとうございました。貴重な体験をさせていただきました。
●公益財団法人への遺贈
今回訪問した日本盲導犬協会は、公益財団法人に認定されており、相続財産を公益法人へ寄付した場合、租税特別措置法の定めにより、相続税が非課税となります。
公益法人への遺贈をご検討する場合は、まず我々専門家へのご相談をお勧めします。より確実にご意思を実現するため「公正証書遺言」の作成をし、遺言書に記載された内容を具体的に実行するため「遺言執行者」の指定をします。また、配偶者・子・両親などの相続人がいらっしゃる場合、遺留分にも配慮する必要があるので、事前に相続関係を調査いたします。お気軽にご相談ください。